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PART014. サハラ砂漠


サハラ砂漠を目指して
モロッコに行ったら必ずキャメルツアーに参加してサハラ砂漠を満喫しようってのが当初からの目的。ってコトでひたすらに砂漠を目指し南下してやっとこさ砂漠の玄関口はワルザザードに到着。ココで手頃なツアーに参加してメルズーカに行こうなんて考えてたんだけど、意外に高い。何軒かツアー会社を回ったけど、二人が考えてた3倍ぐらいの値段を提示されガックシ…。ど〜しよっかって悩んでたところで、KIMが一枚のポストカードを発見した。「アフリカン・ミュージックフェスティバル イン ザゴラ」??!!日にちを見ると日程は明後日から。おっ、これは神様がザゴラへ行けと言ってるんではないの?ってコトで急遽、予定変更。ザゴラって言えば砂漠の街。当初の予定とはルートが変わっちゃうけど、まぁ〜ココも砂漠な訳だし、ミュージックフェスティバルも楽しそうだし、しかもザゴラには格安で泊まれるキャピングサイトもあるって聞いている。ってコトでザゴラ行き決定。ザゴラ到着後は運良く手頃なツアーもすぐ見つかり、いよいよ明日はサハラ砂漠なのね。


初体験。グランドタクシー(乗り合いタクシー)
サハラのキャメルツアーの前日の夜は満点の星空。地球って本当に丸いんだって実感できるほどの見事な夜空を見ながら明日はいよいよサハラ砂漠かぁ〜って気分も絶好調。遠くのほうからは明日から開催されるミュージックフェスティバルのリハーサルの音も聞こえる。で、いよいよ当日の朝はサハラ風の布の巻き方を研究しながらKANと二人、そりゃぁ浮かれながらツアー会社に行った。格安のツアーを申し込んだため、マアミドまでは自力でタクシーに乗り、そこからキャメルにのって砂漠を目指すとのコト。グランドタクシーなんて初めて乗るもんだからシステムもいまいち分らず言われるがまま座席に乗って待っていた。すると「ちょっと詰めて」ってオイオイ。いったい何人乗るんだよ〜ってぐらい詰め込まれている。もちろん、人間がね。もうこれで誰も乗ることなんて出来ないと思いきや甘い。さすがモロッコなの??なんと最後にはトランクに羊を押し込んできた。しかも、三匹!!どう見ても6人乗りぐらいの車に10人+3匹。インドネシアで一度、小船で馬と相乗りしたことあるけど、この旅中あとどんな動物と相乗りすることになるんだろうなぁ〜なんて思ったりして笑えた。そんあんこんなでマアミド到着。


ラクダに揺られて、えんやこら…
待ち合わせの場所にはガイドのベルベル人×ラクダが二頭!!「はい、じゃあ乗って、出発ね〜。」な、なんて展開の早さなんだ…。運動神経の微塵も無いKIMが、ラクダから落ちないか心配そうな顔しててもお構い無し。イキナリ立ち上がってもう出発準備、完了!!KANの乗ったほうのラクダはかなりのヤンチャ坊主。出発前から二人の夕食に顔突っ込んでつまみ食いして怒られてたり、終始マイペース。小一時間もラクダに揺られると段々と緑も少なくなってきて、思い描いていた砂漠が徐々に姿を現し始め、二人もテンションは上がるものの、ちょっとでも口を開こうものなら、砂が口一杯に入ってきて、奥歯のほうでシャリシャリ言ってるしで、大変!!途中、ベルベルの子達が交代で見張り小屋の番をする家に寄り、ハーブティーとお昼ご飯(完璧に4人前はあるだろこれって量)を口にして移動することに。何でも、今日泊まるところはココとは違う所で、そっちで夕暮れもみるんだとのコト。「ツアー」の響きに少々のトラウマを抱えてる二人…。もしかして、コレで終わりで町に戻って一泊!?なんて事にでもなるんじゃないかと半信半疑×疑心暗鬼。すでにこの頃には「右も左も分からない!!」状態に突入していたため、ラクダが歩いていってる方向が帰り道のような気がしてドキドキ物。でも、そんな心配は今回はいりませんでした。はいっ。違うテントに無事到着!!ベルベル人ってば、いい奴ばっかりジャン!!夕焼けの時間が近づいて来ると、三度ラクダに乗り、あたり一面の中では一番高い砂丘まで連れて行ってくれて、サハラ砂漠でサンセット見ながらの一服!!もう少し雲が無ければ涙腺を刺激していたんであろう夕焼けを堪能したらお家に帰って晩餐会。イヤー贅沢だわぁー。残念だったことは、雲がちょこっと有って星が完璧に見え切れなかったことくらいで、帰ってきた時には二人して、「サハラ、サイコー!!」ってわめいてみました。


帰り道
ラクダって意外と疲れるのね。日頃使わない筋肉を刺激されたせいか二人とも背中辺りから筋肉痛。KIMにいたってはお尻も筋肉痛。笑 で、帰りのグランドタクシーの中で気づいちゃった事が一つ!!日頃から間が抜けてるって言われていたけど、今回身に染みて実感したことが…。はじめ、ツアー料金は一人750DH(約12000円)を提示された。いや、高いっしょ〜っていつもの如く交渉スタート。じゃ、マアミドまでのグランドタクシー代は持つからって言われたもののやっぱり高い。じゃ、これでってなんとか粘って二人で1200DH(約19000円)まで値切った。(タクシー代は別)良かったね〜なんて喜んでみたものの、帰りのタクシーの中で計算すると、往復のタクシー代入てると初めに提示された料金と大して変わらない。いつもの事ながら本当に間が抜けてるみたい。アハハ…


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