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PART023. アレッポATM 24時


嗚呼…とれない…
シリアには結局二週間の滞在に…。イスラム圏の中にこんなにも人の良い国があるのか(腐れボーダー係員は除く)って話を聞いてはいたが、実際、滞在日数が延びたのにはこの部分もあるんだと思う…。女の子、子供、困ってる人に目イッパイ優しくしてくれるシリア人。この事件はそんなシリア脱出を2日前に控えたアレッポの街角での出来事だった。スペインの遅延事故で多くなってしまった荷物を少しのお土産と一緒に送ろうと郵便局に向った二人。郵送料金を聞き、KIMに荷物の分別を頼み、KANは金を引き出しに外へ…。郵便局の営業時間も残り少なく、あわてて外に飛び出し辺りを見回すと交差点に一台の「ATM」を発見。カードを入れて、暗証番号を入れ、金額を…と、突然画面がフリーズ…。ボタンを押しても無反応…。イヤイヤあなた、僕のカード入ってるのに、シカトはないでしょ!!??脳裏には「世界くるくる、ハプニングで終了〜」のテロップが。取り合えず、こんな時は周りの人、「集合〜!!!」約、十人集合、よし。イスラム語なんて分からないから、得意のボディーラングイッチで困ってることを猛アピール!!
(多分この時のアピールならどんな審判でもイエローカードくらいは出していたであろう…後、KAN本人談。爆)
その中に、1人だけ英語の出来る救世主が…。金とカードが出てきてしまった時の事を考え、何人かに見ててもらい、KIMの元へだっっっしゅ!!二人して「沈黙のATM」に戻り話を聞くと、管理してる銀行は歩くと二十分の距離にあり、勿論、二人には道順など分からない。困ったモノだ。
すると、「ヤーニー」と名乗るこの救世主、「大丈夫だ!今俺ちょうど散歩中だったから、付き合ってやる、取り合えず銀行に行くぞ!!」と、タクシーを停め、KANに同行&銀行にて事情説明までしてくれる始末。しかも、そのATMと銀行を何度か往復しないといけなかったのも全て「ヤーニー銀行払い…」完全にまかせっきりで、どうすることも出来ずにただ不安な二人に何度も優しい言葉をかけてくれる。そんなこんなで二時間後、カードを無事に取り戻すことに成功!!ホッと胸をなでおろすと、ヤーニーが「時間が有るんなら、飲み物でも飲みに行くかい??」
なんて言うものだから、二人は奢る気満々でカフェへ…話をして楽しい時間を過ごしお会計に。
すると、ヤーニー「今日は二人は私のゲストだから金は要らない。」と言う。更に、近くに家があるから乾杯しようと家にまでご招待。しかも、デカイ…。どうやら、このヤーニー、スコットランドでバーガー屋を何軒か持つオーナーであった。今日はいろんな意味でハプニングだらけだったねと三人で乾杯しながら話をするのでした。

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